「大津いじめ自殺事件」に民事訴訟判決
「いじめが自死に追い詰める危険な行為だと認定された」
これまで多くのいじめ問題・いじめ自殺といった事件が報道されてきましたが、その中でも「大津いじめ自殺事件」は今も継続して報じられています。滋賀県大津市ということで大阪からも近く、身近で起こった事件としても記憶に焼き付いています。また、「いじめ防止対策推進法」が成立するきっかけにもなりました。
痛ましい事件から7年経過した今年2月19日、「民事訴訟判決(大津地裁)」で、元同級生2人にほぼ請求額どおりの約3700万円を遺族に賠償するようにとの判決が下りました。
お父さんの記者会見での発言を引用させていただきます。
「これまでのいじめ訴訟を大きく前進させる画期的な判決。いじめで命を断つ子をなくすための闘いで、息子に託された最後のメッセージだった」
「7年間という時間は正直、長かった。いじめが自死に追い詰める危険な行為だと認定された。息子の名誉回復をしたいと提訴したが、いじめ訴訟は敗訴が続き、どこまで証拠を集めればいいか分からず、もがく日々だった。しかし全国から支援が寄せられ、世論が動き、警察の強制捜査に、新法につながった。いろんな人たち、子どもたちの思いが乗っかった裁判で、負けられない闘いだった」
「この判決を勝ち取った息子は、亡くなったがよく頑張った。いじめは必ずしも暴力を伴うとは限らず、仲間外れや執拗な屈辱を与える行為も、自死に追いやる危険な行為です。いじめの被害者が司法救済を受けられる仕組みづくりを急いで」....(抜粋)
痛ましい事件が少しでも多く減少することを期待します。
出典:京都新聞