不登校専門・非行専門カウンセラーの情報ブログ | 家族療法の北大阪セラピーラボ 小川和夫

不登校専門・非行専門カウンセラーとして今年で34年。「北大阪セラピーラボ」代表として、家族療法によるカウンセリング(心理セラピー)に関係する情報提供に力を注いでいます

いじめ問題の今と昔

いつまでたっても「いじめ自殺」「いじめ事件」が後を絶ちません。おそらく、全国に17万人以上いる不登校の子の中には、学校側が把握していない、又は、学校側がいじめ不登校だと認定していないという不登校の子もたくさんいるでしょう。


私がこれまでお手伝いしてきた「いじめ不登校」の相談でも、学校の先生に協力依頼する際、カウンセリングや母親との共同体制に賛同して下さる先生もたくさんおられました。しかし、あたかも現場の(登校している)児童・生徒が中心で、不登校の子の対応までなかなか手が回せないという先生がおられたことも事実です。もちろん、そんな時はカウンセラーと母子が相談し、家庭内(親子間)で色々なことをしていただくことで解決することはできます。


これは私の率直な感想なのですが、今やツイッター(Twitter)やライン(LINE)の影響の大きさは否定することはできませんが、テレビドラマの影響も見過ごせないなーと思います。ツイッターやラインも、少なからずテレビドラマの影響を受けているのではないかと思います。


私も初めはあまり気乗りがしなかったのですか、やはり不登校・非行のカウンセラーとして、現状を知る意味でも遅まきながら「ライン(LINE)・ツイッター(twitter)・フェイスブック(facebook)」を始めました。そのお陰で、カウンセリングを進めていく中で、子どもが使っているものの親が理解できないSNS用語もわかってきました。しかし、カウンセリングに通っておられる親御さんの中には、ずいぶんと早くからSNSを始め、「家族ライン」を作って子どもと会話されている方もおられます。これには頭が下がります。


話は戻りますが、なんといっても、最近のテレビドラマは「悪い方が主役」「不良がカッコいい」という感じで演出されています。最後はハッピーエンドに終わることが多いのですが、ドラマのワンシリーズの冒頭や中盤は、やはり不良や非行少年が目立つような脚色がされています。ちなみに私は「スクールカースト」という言葉は、テレビドラマを見て初めて知りました。ラインで悪口を書きあうというシーンも何度となく目にしました。


私の小中学生の時代(数十年前)は、少なからず正義感が強い子、いわゆる正義の味方が一人か二人はおり、いじめを止めてくれたり、いじめられた子を守ってくれたりしていました。テレビドラマも、正義感の強い子が主役(流れの中心)のドラマが多かったように思います。テレビの報道番組や新聞紙上では客観的な出来事が放送・掲載されていますが、十代の子どもたちにきっちり届いているかが気になります。願わくば、今の十代の子に受け入れられように工夫した、正義の味方が主役のドラマを作ってほしいものです。



不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ  小川和夫



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