不登校専門・非行専門カウンセラーの情報ブログ | 家族療法の北大阪セラピーラボ 小川和夫

不登校専門・非行専門カウンセラーとして今年で34年。「北大阪セラピーラボ」代表として、家族療法によるカウンセリング(心理セラピー)に関係する情報提供に力を注いでいます

新しい記事をアップしました。「いよいよ私立高校受験の本番です」

不登校の子にとって、私立高校受験は人生の転機であり、仕切り直しの絶好のチャンスです。特に、不登校の子の高校受験は不登校の子を受け入れてくれる普通高校の「専願受験」か、「通信制高校・単位制高校」が選択肢としてあがります。高校受験の時期にありがちな、不登校の子の心理状態、中三の担任の先生の苦労、再登校後のフォローなどについて、当ラボの公式サイトに記事をアップいたしました。


「不登校 いよいよ私立高校受験の本番です」



       不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ  小川和夫



不登校 とうとう「ネトゲ廃人」が死亡?

「不登校」とは密接な関係がある「ネトゲ廃人」=「ネットゲーム依存・中毒」ですが、これは「非行」のケースには当てはまりません。非行の子はほとんど家に居つかないため、パソコンでネットゲームに没頭するという話はほとんど耳にしません。もちろんスマホは片時も離さない子が多いのですが、それはあくまで友人・先輩たちとも「連絡手段」として。「通話」「LINE」「メール」などがほとんどで、スマホゲームに没頭するという話もほとんど聞いたことがありません(これまでの相談例より)。


そんな「ネットゲーム依存症」、いわゆる「ネトゲ廃人」ですが、「朝日デジタル」の記事によると、過去にネットゲームのしすぎが原因の死亡例があったそうです。これは韓国での話のようですが、24時間営業のネットカフェで多人数参加型のオンラインゲームに没頭していた24才の男性が、トイレに行く時とタバコ買いに行く時以外「86時間」もの間ゲームを続けた末に死亡したそうです。


その死亡原因とは・・・なんと「エコノミークラス症候群」!!。長時間同じ姿勢で下半身がうっ血して死にも至る病気で、飛行機や自動車などの長時間移動時でも起こりやすく、私も何度か死亡例を耳にしたことがあり、車に乗るときなどは1~2時間に一回ぐらいは姿勢を変えるため休憩をとるように心がけています。特に、不登校は一つのことをやり始めたら夢中になりやすい子が多く、注意が必要でしょう。


また、「ネトゲ廃人」などネット依存に陥る人たちは世界中で社会問題となっており、特に若年層で顕著だそうで、2018年、世界保健機関(WHO)によって病気として初めて定義されるそうです。尚、WHOによる今回の方針は、当ラボのホームページにも記事として掲載しております。


不登校「ネットゲーム依存」が疾病指定へ | 不登校専門のカウンセリング「北大阪セラピーラボ」茨木駅から徒歩4分



       不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ  小川和夫



いじめ問題の今と昔

いつまでたっても「いじめ自殺」「いじめ事件」が後を絶ちません。おそらく、全国に17万人以上いる不登校の子の中には、学校側が把握していない、又は、学校側がいじめ不登校だと認定していないという不登校の子もたくさんいるでしょう。


私がこれまでお手伝いしてきた「いじめ不登校」の相談でも、学校の先生に協力依頼する際、カウンセリングや母親との共同体制に賛同して下さる先生もたくさんおられました。しかし、あたかも現場の(登校している)児童・生徒が中心で、不登校の子の対応までなかなか手が回せないという先生がおられたことも事実です。もちろん、そんな時はカウンセラーと母子が相談し、家庭内(親子間)で色々なことをしていただくことで解決することはできます。


これは私の率直な感想なのですが、今やツイッター(Twitter)やライン(LINE)の影響の大きさは否定することはできませんが、テレビドラマの影響も見過ごせないなーと思います。ツイッターやラインも、少なからずテレビドラマの影響を受けているのではないかと思います。


私も初めはあまり気乗りがしなかったのですか、やはり不登校・非行のカウンセラーとして、現状を知る意味でも遅まきながら「ライン(LINE)・ツイッター(twitter)・フェイスブック(facebook)」を始めました。そのお陰で、カウンセリングを進めていく中で、子どもが使っているものの親が理解できないSNS用語もわかってきました。しかし、カウンセリングに通っておられる親御さんの中には、ずいぶんと早くからSNSを始め、「家族ライン」を作って子どもと会話されている方もおられます。これには頭が下がります。


話は戻りますが、なんといっても、最近のテレビドラマは「悪い方が主役」「不良がカッコいい」という感じで演出されています。最後はハッピーエンドに終わることが多いのですが、ドラマのワンシリーズの冒頭や中盤は、やはり不良や非行少年が目立つような脚色がされています。ちなみに私は「スクールカースト」という言葉は、テレビドラマを見て初めて知りました。ラインで悪口を書きあうというシーンも何度となく目にしました。


私の小中学生の時代(数十年前)は、少なからず正義感が強い子、いわゆる正義の味方が一人か二人はおり、いじめを止めてくれたり、いじめられた子を守ってくれたりしていました。テレビドラマも、正義感の強い子が主役(流れの中心)のドラマが多かったように思います。テレビの報道番組や新聞紙上では客観的な出来事が放送・掲載されていますが、十代の子どもたちにきっちり届いているかが気になります。願わくば、今の十代の子に受け入れられように工夫した、正義の味方が主役のドラマを作ってほしいものです。



不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ  小川和夫



不登校・文部科学省のデータに基づく不登校の人数あれこれ


文部科学省の「平成28年度文部科学白書」(平成27年度)より、不登校に関するいろいろな人数を調べてみました。


【不登校児童生徒数】
小学校  27583人
中学校  98403人
高等学校 49563人  合計 約175554人
         (出典)文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」


※ここ3年ぐらい、小学生と中学生の不登校の人数は増えているようです。
 平成3年頃は小中学校を合わせた不登校は今の半分ぐらいの人数だったようです。
 尚、平成3年から平成13年にかけて、小中学校の不登校の人数は年々増え続け、倍増しているようです。



【高等学校おける中途退学者数及び中途退学率の推移】
中途退学者数・・一番多かったのが、平成2年度の123529人。それが平成27年度には49263人とずいぶんと減っている印象があります。
         (出典)文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」



【いじめの認知(発生)件数の推移】
小学校    151692人
中学校      59502人
高等学校     12664人
特別支援学校  1274人  計 225132人で最多 (いずれも平成27年度)


・昭和60年度からデータが掲載されており、平成17年度まではいじめの「発生件数」、平成18年度からは「認知件数」と改まっています。
・平成6年度からは、それまでの「小学校・中学校・高等学校」に、「特別支援学校」の人数も加算されています。
・平成27年度は225132人と、過去最多の人数になっているようです。
         (出典)文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」


国としても「スクールカウンセラー(SC)」や「スクールソーシャルワーカー(SSW)」等の配置の拡充や、「教育支援センター」の設置促進や「フリースクール」など民間団体との連携などを図っているようですが、今のところ、目立った人数減少には表れていないようです。


不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ  小川和夫



不登校・「通信制高校・サポート校 合同個別相談会」が大阪で開催されます

2018年1月20日(土)、12:15~16:00、入場無料・申込不要で、大阪・梅田の「梅田センタービル31F ホワイトホール」にて、「通信制高校・サポート校 合同個別相談会~不登校生・高校中退者・転編入希望者と保護者対象~」が開催されます。教育講演会やパンフレットコーナーもあるようで、大阪ですので私も時間がありましたらパンフレット類をいただきに行きたいと思います。私がお手伝いしていた不登校でご相談のご家族も、このような相談会・説明会に参加され、それがきっかけで通信制高校を決められた方もおられました。ホームページなどをみるだけでなく、実際の通信制高校・サポート校の先生方と話をした方が実感が湧くようですね。その時の担当の先生は、カウンセラー並みにとても丁寧に説明して下さったそうです。


詳しくは→「通信制高等学校相談会サイト🔍」まで。


主催・お問い合わせ/サンケイリビング新聞社 


<ここに注意!>
地元で開催される相談会や説明会に参加される場合、不登校ゆえに顔見知りや同じ中学校の子に会うのではないかと不安になる子もいます。そんな場合、少し変装してみたり、先に親が入場して参加者を偵察し、その上で本人が入場するという方法もあります。それでも嫌がる場合は、自宅から離れた場所で開催される説明会に参加したり、その日は親だけで参加し、その時の様子を詳しく伝えてやることで、次の説明会に行きやすくなるという子もいます。不登校のカウンセリングではこのような情報もお伝えしています。



不登校・非行専門のカウンセリング 北大阪セラピーラボ 小川和夫